相続手続き

【2025最新版】相続税申告書作成サービスのおすすめ8選を徹底比較!

相続手続き

相続税の申告書を作ることは、金額的に多額になることが多く、なかなか自分だけでは難しいと考える方が多いでしょう。たしかに、「相続税申告書」は、記入ミス・見落としが許されないため、専門的な知識や正確性が求められます。

相続財産の複雑さや金額の大きさ・使う控除などによって、①専門家に頼るべきか、②申告書作成サービスを使って自力で進めるべきか、といった選択が必要になります。そして、②のサービスを使う場合にもどのサービスを使うか選ばなければいけません。様々な「相続税申告書作成サービス」が登場し、使うサービスの選択肢が増えています。

本記事では、8個の「相続税申告書作成サービス」を紹介します。料金や使いやすさ、対応範囲など、サービスを比較・解説していきます。

相続税申告書を自分で作成できるサービス一覧

直接専門家に依頼せず、自分で相続税申告書の作成を完結させられるサービスは以下のとおりです。

  • そうぞくん
  • AI相続
  • Excelで相続税申告書
  • WEB相続税申告書 ※現在、新規のお申し込みは受け付けておりません。(2025年9月現在)
  • 相続税の達人
  • better相続
  • TASKI
  • エピログ相続

これだけたくさんのサービスがある中から1つのサービスを選ぶのは難しいですが、重要視する点も様々でしょう。次の章では、比較する際のポイントを紹介しどのような違いがあるか、解説していきます。

自分に合ったサービスを見つける比較ポイント

相続税申告書作成サービスを比較するときに重要になるポイントは、以下のとおりです。

運営

サービスの開発・提供元が税理士事務所や会計事務所である場合、その信頼性や税務知識の正確性は高いといえます。一方で、実際には操作が難しい、自分で計算をする必要があるなど、運営会社の案件受注を目的として営業導線の一環として位置づけられている場合があります。

料金

料金体系は、無料、買い切り型、または月額・年額制のサブスクリプション型に分かれます。相続の頻度や申告の複雑さ、継続利用の有無に応じて、最適な価格モデルを選ぶことが重要です。

提供形式

クラウド型はインストール不要で利便性が高く、ブラウザで完結します。PCインストール型はオフライン環境でも使えますが、導入に時間がかかる場合があります。利用環境に応じた選定が必要です。

出力形式

PDFやExcel、Wordなど、出力形式の柔軟さは実務に大きく影響します。国税庁指定の申告書様式に準拠したフォーマットで出力できるか、税制改正に対応できるか、柔軟な税額計算に対応できるか、提出や保管の手間を減らせるかが重要な比較ポイントです。

土地評価明細書

不動産を相続する場合、土地評価明細書は相続税の申告に必要になります。対応しているかは、サービスごとに異なるため確認した方が良いでしょう。また、自動計算機能や補正率の自動判定があると作業負担を大幅に軽減できますが、対応の有無や精度はサービスによって異なります。

専門家の紹介

自力での申告が難しい場合、税理士・弁護士など専門家への相談が可能かは安心材料となります。また、運営元が税理士業務を請け負う(営業の一環)か、もしくは外部税理士の紹介かどうかも重要な点です。

各サービス比較

サービス名運営料金提供形式出力形式土地評価明細書専門家紹介
そうぞくん株式会社SAMURISE無料クラウド型PDF等
AI相続みなと相続コンシェル無料
土地がある場合 9,800円
丸投げ 368,000円
クラウド型PDF等〇(オプション)
Excelで相続税申告書今村圭一税理士事務所18,000円ダウンロード(Excel)型Excel形式別途購入可
WEB相続税申告書株式会社タテムラ※新規受付停止中クラウド型不明
相続税の達人株式会社NTTデータ24,090円クラウド/ダウンロード型PDF等別途購入可
better相続辻・本郷ITコンサルティング株式会社55,000円クラウド型PDF等
TASKITASKI株式会社77,000円クラウド型不明
エピログ相続Inheritech株式会社99,000円クラウド型不明

そうぞくん

株式会社SAMURISE(代表取締役が公認会計士・税理士)が開発・提供する相続税申告書作成サービスです。完全無料で相続税申告書や土地評価明細書を作成・印刷できます。税理士監修のサービスで、ステップごとに簡単な質問に答えていけば、評価や税額まで自動計算可能で、知識がなくても税務申告に必要な書類の印刷まで完了することができます。

相続財産が複雑な場合など不安な点がある場合は、全国の相続専門家へ相談することも可能です。まずは自分で試してみたい方、相続税に関する知識がなく不安な方にもオススメです。

「そうぞくん」はこちら

AI相続

みなと相続コンシェルが開発・提供する相続税申告書作成ソフトで、無料で申告書の作成と印刷が可能です。シンプルな入力フォームで、被相続人・相続人・財産情報などを入力すれば、相続税の申告書にそのまま反映されます。※(特にAIはサービスと関係ありません)シンプルである一方、ある程度自分で相続税の計算ができる方でないと入力が難しい箇所があります。

相続財産に土地がある場合に必要な土地評価明細書の作成や税務調査対応などは、有料オプションとして追加可能です。また、一律368,000円(税込)でAI相続の税理士に依頼も可能です。

「AI相続」はこちら

Excelで相続税申告書

今村圭一税理士事務所が開発した、Excelを用いて相続税申告書を作成できるサービスです。計算式や関数があらかじめ設定されており、必要事項を入力することで帳票が完成します。

ある程度知識があり、自分で相続税の計算ができる方でないと入力が難しい箇所があります。
各帳票はExcelのタブで整理されており、専用ソフトのインストールや会員登録は不要です。正規版は25,000円、一般ユーザー向けには18,000円で購入可能。無料のお試し版もあり、令和7年度帳票に対応しています。なお、土地評価明細も有料で追加可能です。

「Excelで相続税申告書」はこちら

WEB相続税申告書 ※現在、新規のお申し込みは受け付けておりません。

株式会社グラファーが提供するクラウド型の相続税申告支援ソフトです。ブラウザ上で操作が完結し、特別なソフトのインストールは不要。必要な情報を順に入力することで、最新の税制に準拠した相続税申告書が作成できます。シンプルなUIと自動チェック機能により、税務知識のない人でも利用しやすく設計されています。

料金は個人向けプラン、税理士事務所向けプランの二種から選択可能で、利用料金 年額 22,000円 (税込)から利用可能です。

相続税の達人

NTTデータが提供する「達人シリーズ」の一部である相続税申告ソフトです。相続税の他、物納・延納申請、更正の請求に必要な帳票まで幅広く対応しています。シリーズ間でのデータ連携も可能で、贈与税や財産評価といった他の申告書との連携にも優れています。

プロ向けのソフトと言えるでしょう。
パッケージ版とダウンロード版があり、価格はProfessional Editionで最大46,970円、Standard Editionでは24,090円から利用可能。令和6年度帳票に対応しています。

「相続税の達人」はこちら

better相続

辻・本郷ITコンサルティング株式会社(税理士法人のグループ会社)が提供する相続税申告支援サービスです。大手税理士法人運営のサービスのため安心です。税理士監修のサービスで、ステップごとに質問に答えていけば、相続税申告書や土地評価明細書の印刷まで完了できます。

利用料金は55,000円で、自分で行うのが難しい場合は、辻・本郷 税理士法人の税理士に依頼することも可能で個別の見積になります。

「better相続」はこちら

TASKI

TASKI株式会社が提供する相続税申告書作成ソフトで、登録後にガイダンスに従って情報を入力することで申告書を作成することができます。ただし、土地評価明細の出力は対応していないため、不動産を相続する方は税理士に依頼することが必要になります。

相続税額の計算までは無料で可能ですが、申告書の出力には77,000円が必要です。税理士による依頼も可能で、わからない点については無料で相談することも可能です。

「TASKI」はこちら

エピログ相続

Inheritech株式会社が運営するクラウド型の相続税申告ソフトです。相続関係説明図や遺産分割協議書、土地・上場株式の評価明細書なども作成することができます。一部非対応の土地はありますが、直感的な操作で評価できる機能が搭載されています。

申告書の作成は99,000円で、相続税計算機能は無料で体験可能です。ただし、税理士による税務相談サービスは提供していません。

「エピログ相続」のリンクはこちら

完全無料サービス「そうぞくん」を、まずはお試しください

SAMURISEの運営サービス「そうぞくん」は、登録だけでなく申告書作成まで全て無料で完結するサービスです。申告書の作成だけでなく、相続税シミュレーションや、全国の専門家への相談も可能です。

以下に該当する方は是非お試しください。

  • コストを重視しつつ安心感も欲しい人
  • 初めて相続手続きに挑戦する人
  • 複雑でない相続事案の人
  • 申告書作成の中で安心できる専門家に相談したい人

サービスはこちら:https://souzokun.com

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この記事を書いた人
白井 佑弥 公認会計士・税理士

大学卒業後、有限責任監査法人トーマツで約7年勤務したのち、2017年に独立開業。
税理士 / 公認会計士
白井佑弥公認会計士・税理士事務所 代表
日本公認会計士協会東京会 業務委員会委員
経済産業省認定 経営革新等支援機関

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